断耳を知っていますか?初めて聞いたという方もいるのではないでしょうか。断耳は歴史的に犬に行ってきた行為です。もちろんきちんとした目的があります。今回はヨークシャテリアに断耳を行う時、どんな方法で行うのかなど、断耳についてみていきましょう。
断耳はなぜ行う?
断耳は、犬の耳の大部分を切除することです。この断耳はなぜ行うのでしょうか。また、しなければならないのでしょうか。
断耳の目的
もともと断耳は、敵に耳をやられないようにするために行われていました。敵に耳を噛みつかれてしまえば致命傷になってしまいます。
現在はイギリスを中心として犬のあるべき姿を定めた犬種標準の登場により、犬種標準にするためだけに行われることがほとんどです。犬種によりますが、断耳を行う犬種は、子犬の時に断耳を済ませていることがほとんどです。
また近年の断耳は、本来の犬の姿を後世に残したいと思う気持ちから行われているようです。
ヨークシャテリアは断耳を行うべきか
ヨークシャテリアは、ねずみを獲る使役犬でした。その歴史から断耳断尾を行ってきました。現在もブリーダーさんの方針により断耳は行われているそうです。
しかし最近は断耳を行わないヨークシャテリアが増えています。痛みを伴う断耳を愛犬にはしてほしくないと思いますもんね。
ヨークシャテリアの断耳方法
なぜ断耳を行うのかについて知ることができました。では、どのようにして断耳は行っていくのでしょうか。
断耳はいつ行うのか
断耳は子犬の時に行います。生後14週以内に行うのが一般的です。14週を過ぎると犬の知覚が発達するので過剰な痛みを与えてしまいます。そのため生後まもない時に行うのです。
しかし生後まもない時に行うから痛くないということはありません。
断耳方法
断耳は全身麻酔をして行っていきます。
耳介の2/3以上が切り取られ、切断縁は縫い込んでいきます。または医療用の粘着液で糊付けされていきます。
そして耳がピンと立つまで固定されます。この固定には時間がかかります。さらに手術後に痛みを伴うので最低1日は入院、そして感染症を防ぐため最低1週間は消毒を行う必要があります。
まとめ
今回は断耳について紹介していきました。しかし最近では断耳は行われることが少なくなりました。進んでして欲しいと思う飼い主もいないですよね…。昔はこのようなことをしていたんだくらいの気持ちで知っておいて下さい。