犬は、頭の良い動物だということは、すでに分かっていることです。頭が良いということは、警察犬を思い浮かべれば簡単に想像がつくでしょう。

もともと野生の犬の場合は、群れの中で寝床や餌場、トイレなど、成犬から子犬へと引き継がれていくそうです。

ですが、野生を離れ、人間と一緒に生活する犬は、一から人間が教えなければなりません。これから、ヨークシャテリアのトイレのしつけについて調べます。

ヨークシャテリアを室内で飼う

ヨークシャテリア トイレ しつけ

ヨークシャテリアを室内で飼うにも庭で飼うにも、個体に合った環境作りが大切な様です。ヨークシャテリアを子犬の頃にお迎えする時には、ある程度、個体の専用スペースを確保しておく必要もある様です。

・餌場には、毎回同じ場所に餌を置く

・寝床は、子犬の頃からの寝床を使う

・遊び場は、庭や室内に設置したサークルなど、ある程度広い場所を確保する

ヨークシャテリアのトイレのしつけ方

ヨークシャテリアのトイレのしつけが重要な訳は、「犬は、1度決めたトイレに執着する」ことにある様です。

1度、決めたトイレが、例えば、「寝室であったら」、「リビングであったら」、それが動かぬ習慣となり、飼い主にとっては大変なことになるのは想像がつくことでしょう。そこで、子犬の内からトイレ決めをしっかりとしておく必要がある様です。

①トイレの場所に適さない環境

・寝床に近すぎる場所

・トイレ後のトイレシートが敷きっ放しのトイレ

・飼い主の都合で、トイレの位置を変える

例えば、この様な環境では個体が戸惑ってしまい、上手くいくものも上手くいかない様です。特に、トイレ後のトイレシートを「目印=次回する場所」に使うのは、返って個体が避ける可能性があるともいわれています。

②トイレを覚えやすい環境に置く

・個体が暮らす範囲が狭い場合は、トイレは1つで良い

・個体の暮らす範囲が広い場合は、トイレは1つでは足りない

個体がトイレの仕草を見せた時に、トイレまですぐに行ける距離が良い様です。すぐに対応するには「個体とトイレの距離は遠くない」ということが大切なポイントになるそうです。

③個体のサイズに合ったトイレシート

トイレシートは、個体の体が入る(収まる)大きさが良く、敷く時は、個体の動きでずれたりよれたりしない様に、工夫(テープを使うなど)してあげるのが良いそうです。

④トイレのしつけのタイミングは子犬の頃

子犬は、大人の個体よりもトイレの回数が多い様です。そのため、トイレの練習回数も増えます。トイレのしつける絶好のチャンスといわれています。

・個体が目覚めた時

・食後

・遊んだあと

この様な状況の時が一般的にトイレに連れて行く絶好のチャンスといえそうですので、繰り返し練習してみましょう。

⑤個体の行動

トイレに行きたい時は、個体の様子に変化が現れる様です。「床のニオイをかいで、うろうろする」などが見えたら、トイレシートに誘ってみましょう。その時、「トイレに行きましょうね」などと声がけをしながらの方が、なお効果が期待できるといわれています。

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⑥覚えの早い個体は3日で完了

早い個体では、3日もあればトイレのしつけは完了する様です。1度でもトイレシートにトイレができたら、大げさなくらい褒めるのが個体の次への成功率が上がるコツだといわれています。

⑦ゲージ内でのしつけ

・ゲージの中にトイレシートを敷く

・どこで遊んでいても、トイレの合図(トイレ行動)が始まったら、ゲージに戻す

・トイレシートでトイレができたら、大げさなくらい褒める

・汚れたトイレシートは取り換える(いつもきれいなものを敷く)

これらの繰り返しが、やがて個体がトイレを覚えることになり、自分からゲージに入ってできる様になるといわれています。

ゲージの中にトイレを作ることは「個体がトイレの場所を確認できる」ことであり、トイレがしっかりと覚えられたら、餌場や寝床を配置するためにゲージを広げていけば良いという利点もある様です。

中には、トイレができたことのご褒美に、おやつを上げる飼い主がいる様ですが、個体が間違った学習(トイレができたら、おやつがもらえる→おやつが欲しい時は、トイレに行く)をしてしまう恐れがある様ですので、おすすめしない方法だということでした。

⑧最後の手段

飼い主の個体にかけられる時間が限られていたり、なかなか覚えられない場合は「誘導スプレー」なるものがある様です。

・犬にとって嫌いなニオイをトイレ以外の場所にスプレーする

・犬がトイレに行きたくなるニオイをトイレシートにスプレーする

どちらの方法も、かなりの確率で効果が期待できるといわれていますが、これは「トイレのしつけ」ではなく、「トイレの条件付け」になってしまうことになる様なので、できるだけ飼い主が自らの愛情でしつける様にしたいものです。

また、飼い主が行うしつけはトイレだけではなさそうです。個体が成長する過程で、たくさんのことをしつけていかなければならないことを思えば、トイレのしつけは、「しつけの始まり」として、とても大切なしつけといえそうです。

⑨トイレのしつけは怒らない、叩かない

個体はトイレに失敗し、そのことで飼い主に怒られると「トイレをしたことで怒られている」と勘違いをする可能性がある様です。すると、飼い主の目を盗んで(飼い主がテレビ視聴中、読書中、就寝中など)トイレをする様になる個体もいるということです。

・黙って片付ける

・無表情で片付ける

・何事もなかったかの様に片付ける

個体が「トイレは楽しいもの」、「トイレは褒められるもの」と思える様に、時間がかかっても愛情を持ってしつけるのが1番だということです。

まとめ

ヨークシャテリアのトイレのしつけは、「子犬の時から!」がポイントの様でした。①一度決めたトイレの場所は変えてはいけないこと、②トイレシートにできたら大げさに褒めること、③間違って別の場所にしてしまっても決して怒ってはいけないことなどを基本として、繰り返しの練習と飼い主の根気が重要だと分かりました。

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